塗料の名称に「ラジカル」や「シリコン」といった分類がなされているかと思います。この「ラジカル」や「シリコン」といったものは配合される樹脂の事であり、この樹脂により耐候性（気候の変化への耐久力）が決定されます。いうなれば塗料のグレードを示す指標です。

下記表を見ていただくとより理解しやすいかと思われますが、グレードは
【低】ラジカル系 > シリコン系 > フッ素系 > ハイブリッド系【高】
の順に高くなります。

上記表に基づくとハイブリッド系が最高のグレードとなりますが、ハイブリッド系は無機塗料と有機塗料を混合して作られるため、混ぜ合わせる塗料によって耐候性も変わる為一概には言えないのですが、無機系塗料の特長として概ね「耐候性の高さ」「汚れにくさ」などがあげられ、デメリットとしては「価格の高さ」「作業者の技術により差が出やすい」などがあげられます。

上記を鑑みるにグレードだけでとるなら高グレードのものなのですが、その分「価格の高さ」や「使用の難しさ」などのデメリットもあります。

塗料メーカーは数多くありますが、現状シェアは大手3社がかなりの割合を占めています。

使用する塗料により塗り替え時期や回数が異なってきます。基本的には上位グレードの塗料を使うほど長持ちしやすくその分回数も少なく済みます。一方で下位グレードの塗料であれば中期スパンで色を変えたいなどのご要望にもお応えしやすくなります。

ご利用の目的によって塗料を使い分ける事が大切です。